ソニーICF-SW100の修理&改造~その1~
2025年3月12日の日記
とうとう,ss-blogが終了してしまい,長年,記事を書いてきましたが,今後はSeesaaでお世話になることになりました。今後も引き続いて工作記事を書いていきます。何とぞよろしくお願いします。
さて,iruchanは昔からラジオが好きなので,たくさん作りましたし,また,メーカ製もいろいろ集めています。
その中で,密かに? 最高峰と思っているのがこのソニーのICF-SW100です。
発売は1994年2月のことで,発売されたとき,その小さなことと,折りたたみ式という斬新なデザインにビックリした記憶があります。ただ,値段が54,000円もして,とても高く,また,ソニーの宣伝も海外に出張に出かけるビジネスマン向け,という感じで,iruchanもその頃は海外に行くこともなかったので,買うまでもないか,と思って,発売されている間には買わなかった記憶があります。
それに,まあ,もう短波で海外の放送を受信したり,海外出張した人がNHKの海外放送を受信するような時代でもないだろう,と思ったのは事実です。翌年にはWindows95も発売されて,インターネットの時代が幕を開けるわけですからね......。
と言うことなんですけど,こんな小さなボディにPLLシンセサイザチューナを搭載して,長波~短波,FMまでダイレクト選局して聴けて,同期検波までついていてUSB(もちろん,Universal Serial Busではありません),LSB別々にノイズの少ない方で聴ける,なんてAM放送には絶好の高機能で,また,なにより折りたたみ式の優れたデザインにしびれてしまいました。
そんなこんなで,iruchanも社会人になっていたし,どこかで買ったように記憶していたのですが......。
ところが,改めてAMラジオも終了するのでこのラジオで放送を聞いてみようか,と探してみても見つかりません。
おっかし~~な~。
確か,Yahoo!で買ったように記憶しているのですが.....。
どこを探しても見つかりませんし,また,Yahoo!の落札履歴を見ても残っていません。
どうも買ったように記憶しているだけで,買ってはいなかったようです。すっかり,iruchanもボケてしまっているようです☔。
と言う次第で,改めて買ってみました。残念ながら,本機はとても人気があり,今でも3万円以上の値がしますし,美品だと8~10万円くらいの値がします🌀。特に,最近はAMラジオの終焉が近くなり,今のうちに買っておいて保存しておこう,と言う方が多いのかもしれません。
ところが,このラジオ,実はかなり問題があるんですね。
iruchanは知っていたので,それで買わなかったのかもしれませんが,どうにも折りたたみ式,というのはGala糞のスマホでもそうなんですけど,無理があるようです。
折りたたみ部分をつないでいる,フレキケーブルが断線し,ラジオが動かなくなってしまうんですね。
これは重大な問題ですね。早いものだと1年もしないうちに断線し,保証で直してもらった,と言う話や,その後も,ソニー自身が設計ミスを認めて,無償で修理したとか,修理用のフレキケーブルをサービスセンターで売っていたりしたようです。また,後期型と呼ばれるタイプでは設計が改良され,この部分の形状が変更されているようです。
この問題は早期から認識されていたようで,ソニーのサービスマニュアル(英文)を見ると,フレキケーブルの下にクッションを入れる,という追補が載っています。
ということなので,もし,ICF-SW100を買おう,と言う人は前期型は避けた方がよい,という記事も見かけます。
iruchanが買ったのは,残念ながら,前期型🌀 ヤッばぁ~~~🌀
幸い,機能的には問題なく,ちゃんと受信できますし,問題はありません。おそらく,前の所有者はiruchanみたいに買っただけで,ほとんど使わなかったのだ,と思います。
ということなのですけど,すぐにこのフレキケーブルの問題を解決しておかないと,そのうちにフレキケーブルが切れて,修理不能になってしまいます。
ほかにもいくつか問題があるので,今のうちに対策をしておこう,と思います。
☆分解 & アンテナ修理
やはり小さいし,分解は大変です。ヘタすると例のフレキケーブルを切っちゃいますので,細心の注意を払って分解します。
まずは本体の下に4個,M2の比較的長いねじがあるので,外します。アンテナの固定用のねじは外さない方が無難です......。
実は,このアンテナ,これにも非常に問題があり,ケースから伸ばして,垂直にしようと,うっかり回すとアンテナを固定しているねじの周辺のケースが割れてしまい,壊してしまいます。
アクティブアンテナのAN-100が付属品でついていますが,こちらも同じ構造で,ヘタにアンテナを回すとケースが壊れます。
これ,アンテナの回転部分が堅すぎ,モーメントがかかってねじが回転し,ケースを壊してしまうんですね.......🌀
十分気をつけてください。
つまようじはアンテナのねじの向きを固定して接着剤を固めるためです。
問題は,このアンテナを回転しようとすると,アンテナ底部の内筒部分にゴム? が入っているらしく,非常に回転するのに力がいります。まあ,ロッドアンテナですから,決められた角度を維持しないといけないので,ゴムの摩擦で固定していて,そのため,ある程度,力が必要なのは分かりますが,これは力がかかりすぎ!。そのため,モーメントでねじまで曲がってしまい,ケースを割ってしまうんですね🌀。
と言うことはソニーも分かっていたらしく,実はこのアンテナの外筒は接着してあります。どうもG17のようです。
と言う次第ですが,この接着が剥がれてしまうと,確実にケースを壊してしまいます。もし,ICF-SW100を購入された方は,接着が剥がれてアンテナがぐらぐらしていないか,確認した方がよいと思います。
iruchanはG17だと黄色くて目立つので,透明エポキシで再接着しました☀。
その後,フタ部分の分解に入りますが,ヒンジ部分に小さなねじがあるので,それを回すと,非常に長い軸がのびた部品が出てきて,ヒンジが外れます。フタ部分ははめ込んでいるだけです。
一番小さい,#00のプラスドライバーで外します。
☆バックライトのLED交換
まず,フレキケーブルの問題を解決するついでに,バックライトのLEDを交換しておこう,と思います。フタ部分をバラしてしまいますから,ついでにやってしまいます。
このICF-SW100のバックライトはとても暗く,よほど暗い部屋でないと,点灯しているかどうか分からないほど暗いので,現在の高輝度LEDに交換したい,と思います。
これじゃ,点灯しているんかどうか,わからへんやろ☔。
LIGHTボタンを押しても,薄く,黄色い感じで光るだけで,あまりはっきりと光りません。昼間だと,点灯しているのが分からないくらいです。
まず,使われているLEDがなんなのか,調べます。特に色は一応,iruchanはオリジナルを尊重することにしているので,同じ色にします。
調べたところ,本機はシチズン製のCL-181G-Cという表面実装!のLEDを使っているようです。色は緑です。当時,まだSMDのLEDは珍しかった,と思います。
ただ,そのせいか,輝度は低く,残念ながら,CL-181G-Cの規格表が見つからないのではっきりわかりませんが,10mcd程度だと思います。
ここはもっと明るいLEDを,ということで,ICF-SW1でも使用した,台湾Optosupply製のOSG5212411Cを使います。12000mcdという非常に明るいLEDです⚡。
残念ながら,このLEDはアキシャルリードタイプなので,リード線を曲げてはんだづけします。SMDのLEDはまだ明るいものは少ないようです。
なお,ここを色を変えて,白や電球色のLEDにしよう,と思う人が多いと思いますが,これはやめておいた方がよいです。
先ほどのICF-SW1の修理のところでも書きましたが,これらの色のLEDはチップは青色を使っていて,青色チップは順方向電圧が2.8V以上あり,単三電池2本のラジオでは点灯するかどうか,ギリギリの電圧です。
一応,使ってみると点灯はするのですが,電池が消耗するとすぐに点灯しなくなってしまいます。
ということなので,白や電球色に変更するのはやめておいた方がよいです。
実を言うと,eBayを見ると,SONY ICF-SW100 display LED upgrade serviceと称して,白のLEDに交換してくれるサービスを提供する業者があるようです。とてもきれいです。
単3電池1本で光る懐中電灯がありますけど,こう言ったのには昇圧形DC/DCコンバータが入っていて,3V以上に昇圧して白色LEDを点灯しています。おそらく,この業者もこういうのを使っているのだ,と思いますが,詳しいことは分かりません。秋月でこういうDC/DCコンバータキットを売っているので,使ってもいいのですが,ICがDIPタイプなので,入るかどうか分かりませんし,なにより,DC/DCコンバータというのはチョッパなので,AMラジオと同居できるかどうか.......。
iruchanは緑色にしました。
基板の右上に▼のメモリバックアップの電気二重層キャパシタがついています。これは,交換しなくてもよかったです。
φ6.8mmという小さなキャパシタです。こういうタイプがあるととてもいいんですけどね~。どういうわけか,消えてしまいました。
どうもELNA製のようです。10日間,この工事をするので,放置していましたが,再度,電源onをしたらちゃんとメモリを覚えていました。とても優秀なキャパシタです。
☆電解コンデンサ
ソニーのSRF-M100や,ICF-SW1では悪名高い四級塩電解コンデンサが使われていて,経年とともにアルカリ性の電解液が漏れ,パターンを腐食して,ラジオが故障してしまいます。
本機も同世代なので,要注意ですが,基板を見たところ,四級塩電解コンデンサは使われていないようです。
サービスマニュアルの部品表に,ELECT(電解コンデンサ)の記述があるのですが,見たところ,アルミ電解コンデンサは使われていない感じです。オレンジ色のコンデンサはタンタル電解のようです。
☆フレキケーブル周辺の改良
さて,いよいよ本題に入ります。
フタ部分に液晶表示部がありますが,ここにもマイコンがあり,キー用と本体との信号用の2本のフレキケーブルがつながっています。
こんな細い部分を2本,ケーブルが通っています。後期型はフレキケーブルの部分だけ,フタの形状が丸くなく,平らになっています。
ちょっと無理があるんではないか.....と🌀
特に,このフタ部分の出口が細く,また,エッジがシャープなのでフレキケーブルが急角度で曲がり,断線する原因になっています。
さらに,フレキケーブルを保護するため,嫁はんに聞いて,リボンを買いました。
取付状態の写真を撮り忘れて申し訳ありません。フレキケーブルの内側に入るようにして,両端をフタとケースに両面テープで貼りつけました。
実は,ソニーが修理キットとしてサービスセンターで販売していたものには,フレキケーブルと,穴を拡大したフタ部分の前面フレーム,それに,その開口部からフレキケーブルが見えてしまうのを防ぐ目的で目隠しの黒いプラ板が入っていたようです。おそらく,プラ板は塩ビなど,柔らかい樹脂でできていて,iruchanが使ったようにリボン同様,ケーブルを保護する目的もあったでしょう。
☆ ☆ ☆
ようやくこれで,ソニーのICF-SW100を安心して聴けるようになりました。音もよいし,何より同期検波がついているので,AMを聴くのに最高です。
とはいえ,ちょっと,正直,このラジオ,壊れやすいし,そもそも設計ミスがある上,耐久試験が不足だったのではないか,と。フレキケーブルが折れやすいのは常識ですし,ロッドアンテナの問題も接着で解決しよう,というのはおかしいです。修理のことまで考えていませんね。
その割に,凝り過ぎで,変なことも多いです☔。一番おかしいのはテンキーがついているのに,メモリとして使えるのは1~5まで🌀。
なんで?,って思ったら,▲の液晶ディスプレイで下の方に順に1~5まで表示されるため。6局目以上は,ページを切り替えて,と言うことになっています。そんなことせずに,10局で十分だし,単にメモリ番号を表示するだけでいいのでは?
ICF-SW1はメモリは10局までですけど,こちらの方が便利。
とてもICF-SW100はいいラジオだと思いますが,やはり,折りたたみ式は壊れやすいので,フタは開けたまま,また,ロッドアンテナは回転しないで使うことにします。なんだかなぁ~って感じですけどね........☔。
☆ ☆ ☆
結局,バックライトを白色にしました......⚡。
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