KATO室内灯モジュールのLED化
2009年4月の日記
うっかりしていました。3月に某大手模型量販店で安売りの広告があり,30%引きと言うことでKATOの新室内灯セットと称するのを買ってきました。20系を何両か増備したので,室内灯をつけようと思ったのです。
ところが....。が~~ん!買ったのは電球仕様でした。うっかり,"新"とついているので,てっきり白色LED仕様だと思ってしまったのです。それは,"白色室内灯セット"と称しているやつですね。こっちがうっかりしていたにしても,間違いやすく,改善をお願いしたいと思います。「安物買いの銭失い」ってこれですね。
さすがに20系で電球はないだろ,と言うわけで買い直そうかと思いましたが,もったいないし,電子工作マニアの端くれなので,なんとか白色LED化しようと思います。
そもそも,いまだに室内灯ユニットに電球を使っているのはちょっと残念です。色はともかく,いつ切れるかわかりませんからね。学生時代,ずいぶんと旧客を追いかけましたが,旧型客車で白熱灯を使っていたのを見たことはありませんでした。福知山のオハニ36 7がそうだったか,と思いましたが,山陰で撮った写真を見ると蛍光灯。大井川に移ったあとに復元されたのでしょう。地元の北陸線の旧客は茶色のオハ35も含めて,とうに蛍光灯になっていましたし,東北のオハ61も蛍光灯でした。
ナハ11以降,室内の照明は蛍光灯化されるわけですが,昭和40年代後半にはほとんどの客車が蛍光灯になっていたはずです。ナハ10もその後,蛍光灯化されています。
と言う次第で,旧客と言っても白い蛍光灯タイプの室内灯ユニットを使った方が実際の感じに近いのでは,と思っています。
客車はバッテリー仕様で,車軸発電機で発電してバッテリーに蓄電していましたが,24Vなので直接,蛍光灯は使えません。それが昭和40年代以降,シリコンTrが実用化されて20Wか40Wくらいの蛍光灯を点灯することのできるインバータが使われるようになり,客車も次々と蛍光灯化されていきます。私もその頃の生まれなので,本当に客車に白熱灯が使われていた,と言う時代の記憶がありません。
奥羽本線のオハフ33室内('85.3撮影)。サークラインを使った蛍光灯です。 板谷峠を旧客で越えたのはいい思い出です。
山陰のスハ43 158。このようにサークラインを並列に2列で蛍光灯化したものが多かったですね。
北陸のスハ40 2093(’85.3.24 さよならPC)。このように直管式の蛍光灯を使ったものもありました
ということでNゲージも蛍光灯みたいな白色LED化しようと思っています。
さて,今回買い間違えた"新"室内灯ユニットですが,単に,ユニットの取付方が従来の旧タイプと違う,と言う意味で"新"になっているだけなので紛らわしいです。
しかたがないので,KATOのassyで室内灯のLED基板の部分だけ買ってくる,と言うのも手だとは思いましたが,買いに行くのも面倒なので自作でやってしまいました。
まず,回路ですが,LEDを1個だけ使う方法だと,室内灯の場合,レールの極性にかかわらず点灯しないといけないので,右図みたいにブリッジDiが必要になります。ブリッジDiも小型のが入手できるようになりましたが,まだNゲージには大きすぎます。そこで,LEDを2個使わないといけませんが左のように配線すれば極性にかかわらずどちらかのLEDが点灯します。白色LEDも最近まで@150円などしていましたが(もっと前だと@500~800円でしたね),最近は10個500円などで売られているのがあるのでそれを使うことにしました。ブリッジDiも買えば@100円はしますから,LEDを2個使った方が安いです。
ということで,下図のように組み立てました。2つのLEDのカソードとアノード同士をパラに配線します。
電球が取りつけてあった穴にLEDのリード線を通します
点灯試験。電源の極性を逆にしたら反対側のLEDが点灯します。
完成したLEDユニット。ちょっと不細工ですが....。電流制限抵抗は1kΩにしました。
完成したナロネ20。きれいですね。
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